第2回、移動平均線の極意

世界最高レベルのチャート分析を日本一わかりやすく!

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(受講生:フルカバー君)

小次郎講師直伝、チャートの極意 第02回

移動平均線の極意

小次郎先生、おかげさまで

フルカバー君(※)、知らぬ間にずいぶん成長したねぇ~

(※)キャラクター名です。当社のカバー取引等の方法等を表すものではありません。

1、移動平均線

移動平均線とは?

移動平均線はテクニカル指標の代表選手です。移動平均線は何のためにあるのかというと、まず第一にわかりにくい値動きをわかりやすくしてトレンドを見極めるためです。

上図のような値動きがあった場合、現状がどういう状態なのか、わかりづらいですね。
でもそれに移動平均線をつけると価格変動がシンプルになります。下図をごらんください。下降トレンドの後、ゆるやかな上昇トレンドに転じているのがよくわかります。

【移動平均線の役割】
価格変動をなめらかにして、トレンドをわかりやすくする!

2、小次郎講師流のテクニカル指標学習メソッド

証券会社・FX会社のチャートシステムにはたくさんのテクニカル指標が付いています。テクニカル指標とは「移動平均線」「MACD」「ボリンジャーバンド」と言ったチャート分析のツールです。ところがなかなか使いこなせている人は少ないようです。インターネットで検索すれば解説だけはいっぱい見つかります。ただ、一般の投資家が使いこなせるようになるための的確な解説は残念ながら少ないようです。

チャート分析の本質

私がこのコラム「チャートの極意」で解説したいのは、それぞれのテクニカル指標の本質です。本質とは、その指標が価格変動の中で何に注目し、何を判断して買いシグナル、売りシグナルを発しているかです。

たとえば本日解説する移動平均線には「ゴールデンクロス」という有名な買いシグナル、「デッドクロス」という売りシグナルがあります。しかし、そこで売買すれば必ず成功するのかと言えば「騙し」がいっぱいあります。それをどう克服していけばいいのか?それはゴールデンクロスが何故買いシグナルでデッドクロスが何故売りシグナルかという「意味」を理解していれば克服出来るのです。その「意味」を理解することこそ、小次郎講師流チャート分析の極意なのです。

テクニカル指標マスターの手順

【小次郎講師流テクニカル指標学習メソッド】
1、計算式を覚える。
2、計算式の意味を理解する。
3、計算式を元に、その指標がどこを見ているかを知る。
4、その指標の買いシグナル・売りシグナルを学ぶ。
5、それが何故買いシグナルなのか、何故売りシグナルなのかを理解する。

計算式こそ、指標の意味を知るキーポイント!

小次郎講師流指標解説はまず、計算式の理解からスタートします。計算式には触れないというのが今までの解説でした。わざわざ、「計算式は難しいので覚えなくてもいいです」などと注釈付けている解説も見かけたりします。そして「買いシグナル」「売りシグナル」だけを学びます。それは大学入試で言えば過去問を見て、答えだけ暗記するというやり方です。応用問題が出たら使い物になりません。そして実際の相場は生き物で、ほとんどが応用問題なのです。

では小次郎講師流の学習メソッドに沿って解説をしていきましょう。

3、移動平均線をマスターする

計算式を覚える

移動平均線の計算式は以下のとおりです。

※Nは日数

わかりやすく5日移動平均線の計算式で示してみましょう。

※説明は日足での説明となりますが、週足でも月足でも時間足でも分足でも移動平均線の考え方は同じです

計算式の意味

移動平均とは過去N日間の平均値のことです。それはとりもなおさず、過去何日間の平均的買値(=平均的売値)を示しています。

その指標がどこを見ているか

たとえば25日移動平均線を例にしてみましょう。この移動平均線は毎日、過去25日間の買い方の平均買値(=売り方の平均売値)を計算して、線をつなげています。
そして過去25日間の平均値を描画する位置は、現在の価格と同じ場所です。

それは現在の価格と比較するためなのです。移動平均線の本質は「過去N日間の平均買値(=平均売値)と現在の価格を比較する!」というところにあるのです。

移動平均線の買いシグナル・売りシグナル

移動平均と言えば・・・もちろんゴールデンクロス・デッドクロスですね。ありとあらゆるテクニカル指標の中で一番有名なシグナルです。

【移動平均線の買いサイン・売りサイン】
ゴールデンクロス・・・価格が移動平均線を下から上へクロスする・・・買いサイン
デッドクロス・・・価格が移動平均線を上から下へクロスする・・・売りサイン

※短期・中期2本の移動平均線のクロスもゴールデンクロス・デッドクロスと呼びますが、まず基本となるのは、価格と移動平均線のクロスだということを覚えておいてください。

何故それが買いチャンス、売りチャンスなのか?

上記チャートの左部分を見てください。移動平均線が価格(ろうそく足)の上にあります。これはどういうことがわかるでしょう?このケースで言うと過去25日間に買った人は平均して損しているということです。

では次に真ん中付近を見てみましょう。ここでは価格は移動平均線の上にあります。ということはその時点で過去25日間に買った人は儲かっているということです。

【移動平均線と価格の関係】※例として25日移動平均線とする
価格が移動平均線の上にある・・・過去25日間に買った人は(平均的に)儲かっている。
価格が移動平均線の下にある・・・過去25日間に買った人は(平均的に)損している。

先ほどの図をもう一度見てください。図の中央やや左部分にゴールデンクロスがあります。ゴールデンクロスより前は価格が移動平均線の下にあり、いわゆる買方損失時代。ところがゴールデンクロスより後は、価格が移動平均線の上にあり買方利益時代。つまりゴールデンクロスとは今までマイナスだった買方がプラスに転じる分岐点とわかります。

ゴールデンクロスより前は、買方はマイナスなので不安になっていつ決済しようか考えます。買方の決済ですから売り注文となって市場に出ます。ところがゴールデンクロスを経ると、買方はプラスに転じて調子づき、追撃買いを検討するようになるわけです。ゴールデンクロスをきっかけに売方優勢の時代から買方優勢の時代へとがらっと変わります。その分的点だからゴールデンクロスが買いサインなのです。

デッドクロスが何故売りサインなのかをまず、ご自身で考えてみてください。

デッドクロスまでは買方利益の時代。ところがデッドクロスをきっかけに買方はマイナスの時代へ突入します。マイナスになれば買方は不安になり、いつ売り決済しようかと考えます。つまり買方優勢の時代から売方優勢の時代に変化するのがデッドクロスなのです。

【ゴールデンクロス時の買方の気持ちの変化】
ゴールデンクロス前、マイナス状態でいつ売り決済しようかと考える。
ゴールデンクロス後、プラスに転じ追撃買いを検討。
【デッドクロス時の買方の気持ちの変化】
デッドクロス前、プラスなので安心して買いを持っている。
デッドクロス後、マイナスに転じあわてて売り決済を検討。

今度は売方目線で考えてみましょう。

【ゴールデンクロス時の売方の気持ちの変化】
ゴールデンクロス前、プラス状態なので安心して売りを持っている。
ゴールデンクロス後、マイナスに転じあわてて買い決済を検討。
【デッドクロス時の売方の気持ちの変化】
デッドクロス前、マイナスなのでいつ買い決済をしようかと考えている。
デッドクロス後、プラスに転じ追撃売りを検討。

上記のとおり、買い方も売り方も、ゴールデンクロス後は買いを検討し、デッドクロス後は売りを検討するようになります。ということで、何故ゴールデンクロスが買いサインか、何故デッドクロスが売りサインかということがおわかりいただけたでしょうか?

4、騙しが起こりやすいのはどういうとき?

意味がわかればどういうときに「騙し」が多いかもわかります。

※騙しとは?
テクニカル指標において、買いシグナルが出ても上がらない、売りシグナルが出ても下がらない、という状態を「騙し」と言います。

ゴールデンクロスは下降トレンドが上昇トレンドに切り替わるところで有効となり、デッドクロスは上昇トレンドが下降トレンドに切り替わるところで有効となります。ということはもみあい相場のときにはゴールデンクロス・デッドクロスは機能しないのです。

もみあい相場なら、価格と移動平均線は上になったり下になったりを繰り返します。別の言い方をするなら、価格と移動平均線が短期間にクロスを繰り返すのがもみあい相場です。ですからゴールデンクロスだと思って買ったらすぐ下がり、デッドクロスだと思って売ったらすぐ上がってしまうのです。

単に価格が移動平均線を上抜けたらゴールデンクロスだから買いサイン、価格が移動平均線を下抜けたらデッドクロスだから売りサインと思ってはいけません。

5、移動平均線の奥義!

移動平均線はゴールデンクロス・デッドクロスばかりが注目されていますが、大事なのは、「移動平均線は過去一定期間の平均買値(=売値)と現在の価格を比較するためのもの」ということです。そのとき、単に儲かっている損しているではなくて、どれくらい儲かっているかどれくらい損しているかを把握することが大切なのです。何故でしょう?

利益が大きくなると利益確定が出てきますし、損失が大きくなると損切りの注文が出てきます。それにより価格が動きます。それが利益や損の大きさで読めるのです。移動平均線の本質を理解すればゴールデンクロス・デッドクロス以外の時でも実は移動平均線は大きく役立つのです。

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