FXで用いられるツールには多くの種類がありますが、初心者から上級者まで幅広い層のニーズを満たしている取引ツールがあります。それが「メタトレーダー4(MT4)」です。世界中のトレーダーが愛用しているメタトレーダー4ですが、一体どのような魅力があるのでしょうか。今回は、メタトレーダー4の特徴やメリット・デメリット、ダウンロード方法などについて詳しく解説していきます。
まずは口座開設からはじめましょう!
メタトレーダー4とは?特徴をご紹介
高機能なテクニカル分析が可能
メタトレーダー4とは、MetaQuotes Software(メタクオーツ・ソフトウェア)社によって開発されたFX取引のプラットフォームであり、世界中のFXブローカー100社以上で採用されています。国内でメタトレーダー4に対応しているFX会社は数社と少ないものの、全世界で数百万人以上ものトレーダーが愛用しているため、最もポピュラーなツールのひとつといえるでしょう。
世界中のトレーダーからメタトレーダー4が支持される理由として、まず「高機能なテクニカル分析が可能」という点が挙げられます。テクニカル分析に欠かせないインジケーターが非常に豊富であり、指標の表示・非表示も簡単に行うことができるため、利用者の要望に合わせたカスタマイズが可能。また、世界中のメタトレーダー
例えば、ラインの太さや色を変更したり、オリジナルのルールにもとづいたラインを新たに作成したりすることもできます。また、インジケーターを複数表示したり、特定のインジケーターのみ表示したり、ある一定の条件を持たした場合にお客様に音、ポップアップ、メール等で通知する機能等を設定する
さらに、メタトレーダー4は独自システムの開発や、テクニカル分析に役立つシステムの導入にも対応しています。独自の指標を作成し、販売・共有できることも、メタトレーダー4が持つ大きな魅力です。
豊富なチャートツールを用意
メタトレーダー4の特徴として次に挙げられるのが、「豊富なチャートツールが用意されていること」です。通過ペアによって、チャート画面の大きななどをカスタイマイズすることができます。
例えば、米ドル/円を中心にチャートをチェックしているとします。そのとき、多くの方はユーロ/円・ユーロ/米ドル・ポンド/円などの動きも同時にチェックしておきたいと考えるのではないでしょうか。
メタトレーダー4であれば、画面に表示するチャートの数や大きさを自由に変更することができます。主にチェックしておきたい米ドル/円をメインで表示しつつ、他のスペースに別の通貨ペアのチャートを複数表示させておくという使い方も可能なのです。
また、過去のデータも簡単に遡って確認することができるため、米国雇用統計の分析なども素早く行うことができます。時系列に沿って取引状況を確認したいと考えた場合に、期間を簡単に変更できる点は大きな魅力といえるでしょう。
自由度の高い自動売買システムを搭載
メタトレーダー4には、自由度の高い「自動売買システム」が搭載されていることも大きな特徴です。自動売買システムとは、機械が自動でトレードを行ってくれるシステムであり、メタトレーダー4で使用するために開発された自動売買ソフトは「Expert Advisor(エキスパートアドバイザー)」といいます。一般的に「EA」と呼ばれており、さまざまなプログラマーが開発したEAソフトが存在しているため、自信のトレードスタイルなどを踏まえたうえで導入を検討しましょうまた、インジケーターと同様に世界中のメタトレーダー4のユーザーが独自に開発したEAをダウンロードしたり、購入したりして利用する事も可能です。
EAにはFX取引を行ううえで必要な分析機能が備わっており、24時間自動的に取引を行ってくれます。また、保有継続や損切りの判断も自動的に行われるため、心理的要因に影響されることもありません。そのため、FXに関する知識や経験に乏しい方でも、利益を得られる可能性が高くなるという魅力があります。
メタトレーダー4のメリット
無料で使用可能
上述のとおり、メタトレーダー4にはさまざまな機能が搭載されていますが、このような機能が搭載されたツールは有料で提供されている場合がほとんどです。例えば、Tradingview(トレーディングビュー)というツールでは無料版と有料版が用意されていますが、有料版でなければメタトレーダー4と同等の機能を利用することはできません。
しかし、メタトレーダー4であれば、導入しているFX会社で口座開設をするだけでメタトレーダー4を無料で利用できるというメリットがあります。
スマートフォンアプリに対応
メタトレーダー4はPC向けだけでなく、スマートフォンアプリにも対応しています。iPhone版・Android版が用意されており、それぞれ「App store」と「Google Play」からインストールすることが可能です。また、既にPC版のメタトレーダー4を利用している方は、スマートフォンアプリにIDとパスワードを入力することで、既存のFX口座にスマートフォンからアクセスすることもできます。
スマートフォンアプリを利用することで外出先でもチャートのチェックや注文などを行うことができるため、非常に便利といえるでしょう。また、タブレット端末にアプリをインストールすることもできるため、スマートフォンでは画面が小さくて見えづらいという方にもおすすめです。
自動売買システムを利用して自動取引が可能
既にご紹介したとおり、メタトレーダー4にはEAという自動売買システムが搭載されています。このEAを利用することによって、あらかじめ設定しておいたプログラムに従って自動的に取引を行うことが可能です。
多忙で相場をチェックし続けることが難しいという方でも、EAを利用すれば24時間自動的に取引を行ってくれるため、利益を得られる可能性が高いタイミングで決済できるというメリットがあります。また、EAは自らが設定した基準に従って自動売買を行うため、心理的要因に左右されることなく取引を行うことができる点もメリットだといえるでしょう。
ただし、機械的なトレードには「判断に柔軟性がない」という点に注意しなければなりません。例えば、国家的事件や天災などの為替市場に大きな影響を及ぼす事件が起きたとしても、EAは設定したルールどおりに取引を行います。最初からEAに取引を一任せず、EAの実績を分析しながら限定的に利用するのが無難といえるでしょう。
自動売買システムのバックテストができる
メタトレーダー4の自動売買システム(EA)を利用する前に、必ず行っておきたいことがバックテストです。バックテストとは、利用するEAでどれだけの利益が見込めるのかを検証するテストのことを指します。
具体的には、メタトレーダー4の過去のデータを利用し、過去の相場でEAを利用していたら利益がどれくらい発生していたのかを検証します。また、どのパラメーターを設定すれば最も利益を得られていたのかもシミュレーションすることができるため、最適だと思われるパラメーターをEAに設定することも可能です。
メタトレーダー4にはバックテスト機能がデフォルトで搭載されているため、EAを利用する際のリスクを抑えることができます。メタトレーダー4でEAを使用する際には、必ずバックテストを行うようにしましょう。
50種類以上のインジケーターを利用できる
メタトレーダー4は、50種類以上ものインジケーターを利用できることもメリットのひとつです。例えば、メタトレーダー4で利用できるインジケーターには以下などがあります。
ADX |
A/D |
CCI |
移動平均線 |
ACオシレーター |
MACD |
一目均衡表 |
ゲーターオシレーター |
RSI |
ボリンジャーバンド |
オーサムオシレーター |
RVI |
パラボリックSAR |
MFI |
勢力指数 |
エンベロープ |
オンバランスボリューム |
移動平均オシレーター |
ATR |
ボリューム |
モメンタム |
標準偏差 |
アリゲーター |
ストキャスティクス |
これらの他にも、複数のインジケーターを組み合わせたチャート分析を行うことで、取引の信用度が増します。さまざまな角度からチャートを分析することができる点は、メタトレーダー4の大きなメリットだといえるでしょう。
チャート上からの注文がスムーズ
メタトレーダー4は、チャート画面からの「ワンクリック注文」をすることができ、分析を行っているチャート上での注文が可能です。さらに、ストップ注文・リミット注文の発注や変更を、チャート画面でのドラッグ&ドロップで行うことができるため、操作を素早く行えるというメリットがあります。チャートを分析しながら注文処理ができるため、チャンスを逃すことなく取引できる点が魅力的です。
メタトレーダー4のデメリット
FX取引に慣れていない方は少々学習コストがかかる
メタトレーダー4にはさまざまな機能が備わっており、自由度が高いというメリットがあります。しかし、高機能であるがゆえにFX初心者の方には操作が難しいと感じてしまうかもしれません。また、海外製のソフトであるということも相まって、慣れるには少し時間がかかる場合があります。
しかし、慣れてしまえば簡単に操作することができるため、あまり心配する必要はありません。
対応しているFX会社が限られている
メタトレーダー4のもう一つのデメリットが、国内のFX会社でメタトレーダー4に対応している会社が少ないという点です。メタトレーダー4の魅力や使用方法について理解したとしても、利用したいFX会社がメタトレーダー4に対応していなければ意味がありません。
メタトレーダー4を利用してFXを始めたいと考えている方は、利用するFX会社がメタトレーダー4に対応しているのか、事前に確認しておきましょう。
メタトレーダー4のダウンロード方法
メタトレーダー4を利用するためには、まず利用するFX会社で口座開設を行う必要があります。必要な情報の入力や書類の提出を行い、口座開設に進みましょう。
パソコンでのダウンロード方法
- PC環境やスペックを確認
メタトレーダー4をインストールする前に、自分のPC環境やスペックでメタトレーダー4を利用できるか確認しましょう。具体的には、以下のポイントをチェックしていきます。
- PCのスペックに余裕はあるか (メモリ:512MB以上、モニター:800×600以上、CPU Pentium:1GHz以上)
- 安定したインターネット環境が整っているか
- OSがWindows10以降であるか(不具合の報告があるため、Macは非推奨)
メタトレーダー4の利用に限らず、FXではインターネット上で取引を行うため、自分のPC環境やスペックを確認しておくことは非常に重要です。インターネット環境の不備によって取引チャンスを逃さないよう、必ず把握しておきましょう。
スマホでのダウンロード方法
- App StoreまたはGoogle Playからダウンロード
スマートフォンでメタトレーダー4を利用する場合は、App StoreまたはGoogle Playから「MetaTrader 4 FX取引」というアプリをダウンロードします。なお、ログインIDを持っていない場合は先に口座開設を行う必要があるため注意が必要です。
ログインして利用
アプリをダウンロードするとログイン画面が表示されるため、口座開設時に発行されるIDとパスワードを入力すればスマートフォンやタブレット端末でもメタトレーダー4を利用することができます。自宅のPCだけでなく外出先でもチャートをチェックすることができるため、アプリをダウンロードしておくと便利です。
メタトレーダー4とメタトレーダー5の違い
世界中で愛用されているメタトレーダー4ですが、アップグレード版の「メタトレーダー5」もリリースされています。メタトレーダー4とメタトレーダー5の主な違いは以下のとおりです。
|
メタトレーダー4 |
メタトレーダー5 |
Bit数 |
32Bit |
64Bit |
プログラム言語 |
MQL4 |
MQL5 |
使える自動売買システムの種類 |
多い |
まだ少ない |
システム動作処理 |
やや重い |
やや軽い |
チャートの時間軸 |
9種類 |
21種類 |
バックテストの所要時間 |
長い |
短い |
インジケーターの種類 |
・デフォルトで40種類以上利用できる ・ライブラリから100種類以上ダウンロードできる |
メタトレーダー5は全体的に性能が向上しているものの、現状で利用可能な自動売買システムはメタトレーダー4のほうが多くなっています。メタトレーダーを利用したいと考えている方は、自分のトレードスタイルや重視するポイントに応じて適切なバージョンの利用を検討していきましょうまた、メタトレーダー4のインジケーターやEAは、メタトレーダー5では利用できません(互換性がない)。そのため、メタトレーダー5を利用する場合はメタトレーダー5専用のインジケーターやEAが別途必要になります。
アヴァトレードで口座開設して、早速メタトレーダー4でFX取引を
今回は、世界中で愛用されている取引プラットフォーム「メタトレーダー4」について、その特徴やメリット・デメリットなどをご紹介してまいりました。優秀で自由度の高い自動売買システムを搭載し、高度なテクニカル分析を可能とするメタトレーダー4は、FX初心者からプロのトレーダーまで幅広い方に支持されています。
なお、アヴァトレードはメタトレーダー4に対応可能であり、最先端のプラットフォームである「メタトレーダー5」にも対応している数少ないFX会社です。これからメタトレーダー4やメタトレーダー5を利用してFX取引を始めてみたいという方は、是非ともアヴァトレードで口座開設をご検討ください。